与論島の風土や与論島と黒糖焼酎についてご紹介いたします。
有村酒造の黒糖焼酎製造のこだわりや製造工程等もご紹介しております。
与論島と奄美黒糖焼酎
奄美群島最南端の与論島。
島有泉は、島で唯一の酒蔵でゆっくりと丹精込めて造られた黒糖焼酎です。
潮の香りと体にやさしいさとうきびの甘さが渾然一体となった芳香を、今宵一献。ゆっくりと「島時間」でお楽しみください。
奄美黒糖焼酎とは?
古文書によると黒糖焼酎は、江戸時代の文政時代(1818~1829年)後期に既に江戸で琉球砂糖酒、琉球あわもり、砂糖焼酎と名づけられ、琉球砂糖酒、琉球あわもりははそれぞれ1升(1.8リットル)につき銀20匁(現代に換算して25,000円)で販売されていた記録があります。
黒糖焼酎は、奄美群島の日本復帰にあたり酒税法の基本通達で米こうじを使用する事を条件に奄美群島にだけ製造が認められました。
焼酎の中では一番洋酒に近い味とも言われ、黒糖のほんのりとした甘みを感じられます。特にラム酒にはよく似ています。
食中酒として、和洋中すべての料理に合う本格焼酎です。
お酒を楽しむ際に糖質を気にされる方もいらっしゃるかと思いますが、「黒糖」焼酎だからといって糖分を多く含むわけではありません。あくまで原料に黒糖を使用しているということであって、糖質は蒸留によりなくなっていますので、ご安心ください。黒糖焼酎は糖質ゼロ。プリン体ゼロのお酒です。
また、常圧蒸留で長寿遺伝子を活性化する抗老化物質が含まれているとの研究報告もあります。
2017/1/1 南日本新聞 / 2020/1/25 南日本新聞
ただし、あまりにおいしいからといって飲み過ぎには注意してくださいね♪
与論献奉と与論島
有村酒造の黒糖焼酎製造
1. 長年の製法にこだわる
当社では50年来使用している甕を1次仕込みに使用しています。ひとつひとつ形や容量の違う甕を手間ひまかけて手入れをしています。
長年使用する事で、蔵独自の「蔵付き酵母」により島有泉の味が生まれます。
2. ブレンドにこだわる
島有泉は2種類の水からできています。仕込みにはサンゴ礁の島ならではのカルシウム豊富な硬水を。割り水には口当たりの良い軟水を使用しています。
また、製造に使われる黒糖は複数産地のもので、それを杜氏の熟練の感と技でブレンドし、一定の品質と味に仕上げています。
3. 与論島の文化
与論島は「誠の島」ともよばれ、人と人のつながり、おもてなしの心を大切にする島です。そのおもてなしの心の表れが「与論献奉」。与論献奉をする際に無理のないように、みんながおいしく楽しく飲めるようにと生まれたのが島有泉20度です。
製造工程
奄美黒糖焼酎 島有泉の製造工程をご紹介いたします。
製造工程 4K動画
1. 麹米をつくる
原料米を蒸して、麹菌(白麹)を散布、まんべんなくかき混ぜ、常に適温を保ちながら麹米をつくる。
2. 一次仕込み
麹を甕に移し、隆起サンゴ礁の島ならではのカルシウム豊富な島水に酵母を加え、発行させ、一次仕込み。
3. 二次仕込み
更に数日後、サトウキビからできた黒糖を蒸気で溶かし、一次もろみの甕に贅沢に(米の倍)加え、二次仕込み。
4. 発酵
昔ながらの甕で発酵させる。甕がずらりと並んだ酒蔵の中は黒糖の甘い香りが漂う。
5. もろみに手を加える
常に変化するもろみの状態を管理する為、昼夜、杜氏が櫂入れ等でもろみに手を加える。
6. 蒸留
常圧蒸留機で蒸留して香り豊かな原酒が出来上がる。
7. 貯蔵・熟成
貯蔵タンクで貯蔵・熟成させる。
8. 割り水・ラベル貼り・出荷
原酒を度数別に割水し、ラベル貼り機でラベルを貼り、製品のチェックを済ませ、出荷。